意外にかかる
メンテナンスコスト

　家にかかるコストは建築費だけではありません。光熱費やメンテナンス費など、住んでからかかる費用も家計に大きな影響があります。

　光熱費は電気代やガス代、灯油代など、ふだんの生活で常にかかってくるもの。メンテナンス費は、家の部材が劣化したり設備の故障をもとの状態に戻すために数年に一度必要になってきます。一般的な二世帯住宅の修繕費・メンテナンスコストは30年で約420万円程度^※と意外にかかります。それに加え、リフォームや予想外の災害による修繕費など特別にかかる場合も。

• ※
  セキスイハイム試算

　教育費や老後の資金など、住宅以外にかかるライフマネーもたくさん。二世帯住宅を建てるタイミングで、建築後にかかる費用も考えておきましょう。

光熱費ゼロがスタンダードに？

　ご近所の屋根を見渡してみると、ソーラーパネルを設置している住宅が並んでいるのも珍しくなくなりました。太陽光発電で電気を作る生活は身近になっていますが、最近では更にスマートハウスとして進化。太陽光発電+蓄電池や家電などの機器をHEMSを使って上手にエネルギーコントロールする省エネ生活がイマドキです。もちろん光熱費の大幅な削減も期待できます。

　電力会社から電気を買う時代から、自宅の電気は自分たちでまかなう時代を先取りして、どちらの世帯も日々の光熱費負担が解消されれば、家族の楽しい暮らしへの投資にまわせます。

メンテナンス費を抑えるには

　太陽光発電システム、IHヒーター、エコキュート、蓄電池などの光熱費ゼロ設備を採用する他に、メンテナンス費を抑える外壁材を使うという方法もあります。

　外壁の場合、塗料の種類にもよりますが概ね10～15年に1回の頻度で塗り替えが必要になります。そのたび数十万単位の費用が発生しますが、無塗装の磁器タイル外壁を採用すれば塗り替え不要に。初期費用が高めでも長い目で見た時に、コストが抑えられる高耐久部材を採用するのも賢い選択です。

　また、耐久性のある住まいは、家族の安心安全を守るうえで優先させたい気持ちが強い方も多いはず。安心性だけでなく万一の災害にも耐えて、修理などの費用も抑えられますよ。